先生の声User's Voice
Voice01
根管からの起炎物質の完全除去への挑戦こそ今後の根管治療におけるトレンドとなってくることであろう
現在の根管治療で大事なことはいかに、根管内に残存する起炎物質を徹底除去する事だと考える。しかしながら、NiTiファイル等の回転切削器具、手用切削器具のみでは根管壁の35%またはそれ以上に器具を到達させることができないと考えられている。根管からの起炎物質の完全除去への挑戦こそ今後の根管治療におけるトレンドとなってくることであろう。ジェントルファイルフィニッシャーはステンレススチールの細い毛状のワイヤーが根管内で開き、ジェントルファイルシステムの回転力、遠心力との相乗効果により、根管内壁に対しての
①機械的洗浄効果:スクラビング効果
②強いキャビテーション効果によるデブリー等の浮き上がらせ効果
③竜巻状の水流による根尖付近のデブリーの浮き上がらせ効果
④攪拌力による薬剤のアクチベート効果
以上の効果が期待でき、高確率で根管内の起炎物質を除去できる可能性をひめたインスツルメントと言えるであろう。
石橋翼先生
羽田エイル歯科・矯正歯科
Voice02
今までにありそうでなかったファイルの形状が、ジェルトルファイルと組み合わされることで、大きな洗浄効果を生み出す
ジェントルファイルは、新しいタイプの根管形成の機器だが、形成以上に力を発揮するのが洗浄である。元々の標準ファイルでも十分洗浄能力があるのだが、それ以上に洗浄に特化したのがこのジェントルファイルフィニッシャーである。今までにありそうでなかったファイルの形状が、ジェルトルファイルと組み合わされることで、大きな洗浄効果を生み出す。新しい洗浄方法に興味がある先生は一度試されることをお勧めします。
遠藤広規先生
エンドウナチュラルデンタルオフィス
Voice03
再根管治療が多い我が国において、ジェントルファイルフィニッシャーは必要不可欠な器材になり得ると感じている
歯内療法を成功させるポイントは、根管内から起炎物質を除去すること、そして感染経路を遮断することにあると考えている。しかし前者において、イスムスやフィンなど複雑な解剖学的形態をもつ根管が多いこと、またNiTiロータリーファイルを使用しても根管壁の35%以上は触れられていないという報告などより、その実現には様々な工夫が求められる。ジェントルファイルフィニッシャーは6本のワイヤーを撚り合わせた構造となっている。根管内で用いるとこのワイヤーがブラシ状に広がり、根管壁全体を機械的に洗浄する事が可能となる。また毎分6500回転で用いる事により発生するトルネード効果には、根尖付近に残っている起炎物質やガッタパーチャーを浮き上がらせる効果も期待できる。日常臨床で苦労することが多い水酸化カルシウム製剤の除去にも効果的であり、再根管治療が多い我が国において、ジェントルファイルフィニッシャーは必要不可欠な器材になり得ると感じている。
渥美克幸先生
デンタルクリニックK 院長
長崎大学歯学部 非常勤講師
JIADS常任講師(エンドコース・ペリオコース)
日本歯内療法学会
日本顕微鏡歯科学会
日本接着歯学会 等
Voice04
日常臨床の中で根管治療を保険診療でおこなっている先生方にとって非常に有益性が高いのではないかと感じる製品である
根管治療をおこなう際に重要な事項として、まずその歯自体にFerruleがしっかり有るのか無いのか、適切なPost&Coreの選択、そして最終的な補綴物の選択に至るまで等々、実際に根管治療をおこなう前段階での診査、診断の重要性は言うまでもない。またその診査、診断をおこなう上で歯科用CBCTやマイクロスコープ等様々な診療機器は大きな手助けになる。具体的に根管治療をおこなっていく上ではラバーダム等を用いた防湿は当然のことながら、マイクロスコープ、NiTiロータリーファイル等を使用しながら治療をしていくわけだが、治療機器の種類は様々であっても根管治療の概念は昨今の欧米からの流れや日本の根管治療の専門医の概念に異論はない。しかしながら現状の日本での保険診療における根管治療をおこなううえでは治療にかかるコストや時間など歯科医学的な概念とは別に考慮しなくてはいけない問題点がある。今回、フォレストワンから発売されるジェントルファイルはどちらかと言うと日常臨床の中で根管治療を保険診療でおこなっている先生方にとって非常に有益性が高いのではないかと感じる製品である。またこの製品の良さはジェントルファイルの概念を理解したうえで一度手にとってもらえればお分かりいただけるだろう。
榊原亨先生
榊原歯科クリニック
日本歯科大学歯学部卒業
日本臨床歯科医学会名古屋支部副支部長
IOR講師
Voice05
根管壁表面にヤスリをかけるような作用もあり、粗造な根管壁を滑沢にし次亜塩素酸ナトリウムの効果をさらに期待できる
ジェントルファイルフィニッシャーはトルネード効果による上昇還流によって作業長からの効果的な洗浄が可能である。根管形態の複雑な部位にはNi-Tiファイルなどで形成し洗浄を行っても除去できない感染源が存在し得る。ジェントルファイルフィニッシャーの回転はそういった箇所に残った感染源の機械的除去が可能である。さらに根管壁表面にヤスリをかけるような作用もあり、粗造な根管壁を滑沢にし次亜塩素酸ナトリウムの効果をさらに期待できる。また、除去しずらい根尖付近に存在するガッタパーチャを除去することも可能である。器具の回転によってガッタパーチャの機械的除去が可能で、さらに回転による上昇還流が根尖付近のガッタパーチャを引きはがす効果があるのをマイクロスコープ下では私は確認している。ジェントルファイルはコードレスで設置場所に困らない。準備や片付けが非常に楽である。アシスタントからの器具の受け渡しも容易なのでスピーディーに使用する事が可能である。
松田敦至先生
坂詰歯科医院
PREF-JAPAN講師
Voice06
手へのフィードバックは良好、根管内でのファイルの動きがコントロールできます
数カ月間、ジェントルファイルによる根管治療を行ってきましたが、ジェントルファイルの報告ができることを非常に喜ばしく感じています。ハンドピースは充電式で、人間工学的に非常に使いやすいです。抜去歯にて練習後、手の感覚のフィードバックは非常に良好であり、根管内でのファイルの動きを正確にコントールすることができます。ファイルのサイズは、ガッタパーチャのISO先端径とほぼ同等です。ファイルは単回使用であるため、患者間で感染の懸念がありません。製造業者は、電子的および機械的トルクコントロールと共に独特のファイル構造により、パーフォレーションの発生率が非常に低いと言っています。実際、ファイル破折やパーフォレーションすることはほとんどありえません。力をかけすぎた場合、エンジンの回転が止まるため、破折もしにくいです。次亜塩素酸ナトリウムを入れた状態での器具使用をお勧めします。回転速度が非常に速いため、根管内で洗浄液が連続的に活性化されます。ジェントルファイル使用後の根管充填には側方加圧を使用し、術後根管の良好さはX線写真で確認することができました。
Dr. Igor Tsesis, DMD
Director, Graduate Endodontic Program
Department of Endodontology
Goldschlager School Of Dental Medicine
Tel Aviv University Israel
Voice07
ジェントルファイルにより治療の質が向上しました
根管治療においてジェントルファイルを手に入れたときの感想を皆様にお伝えしたいと思います。長い間、根管治療用の器具で満足できるものがありませんでした。ジェントルファイルは効率的で、簡便、迅速な使用方法により、治療が容易になり、治療の質が向上しました。
Dr. Michael Greenberg
Voice08
ジェントルファイルを使っていた5年間で、再治療が必要な歯は1本でした
私が初めてジェントルファイルを見たのは、2009年にデンタル・トレード・ショーでした。開発者のアリク・ベッカーは、全く新しいアイデアで好奇心を呼び起こし、私は彼の開発チームの一員になりました。私は数千の様々な根管を試作品で試し、より安全で簡便なファイルであることを確信しました。独特のファイルは、象牙質を過度に削ることなく、元の根管の解剖学的構造を維持します。象牙質を不必要に除去することなく徹底的にきれいにすることがジェントルファイルの目的でした。極端に湾曲した根管でも可能です。私は何年もの間、湾曲した抜去歯をジェントルファイルで実験してきました。下記の写真は2013年のものです。
ファイルとモーターの両方を数多く試作した後、患者でのファイル使用を開始しました。結果は抜歯歯よりも印象的でした。ジェントルファイルはNiTiファイルのような直線的なアクセスを必要としないため、患者の開口をほとんど必要とせず、また、柔軟性が非常に高いため様々な角度からのアプローチを可能にすることにすぐ気づきました。ファイルを曲げて髄室に入れ、根管内ですぐ作動させることができます。唯一の操作上の問題は、ストッパーが開口部の縁にぶつかった場合に滑ることです。ただ、頻繁に起こることはなく、ストッパーを取り外せば、ハンドピースの下からファイルの長さを見ることができます。私はファイル挿入毎に洗浄液を入れ、ジェントルファイルを使う際は常に根管内が湿潤な状態であることに注意しています。洗浄液を入れるため、根管内に常にスペースがあり、ジェントルファイルは洗浄液を撹拌、活性化させます。これにより、洗浄液の有効性が高くなり、象牙質への蓄積が防止されます。ジェントルファイル使用後に毎回穿通させた手用ファイルを使います。通常、2~3本のジェントルファイルで治療を完了します。現在のジェントルファイルであれば、1~2本のファイルで十分なことが多いです。ジェントルファイルが迅速に根尖まで進まない場合、通常25号の手用ファイルで詰まりの原因を取り除くことができ、ジェントルファイルでファイリングを完成させることができます。ジェントルファイルによるファイリングは、NiTiファイルのように破折したり、解剖学的構造を変えたりする心配がないため、ストレスフリーで使用できます。そのため、破折、パーフォレーション、レッジ形成の心配が少ないです。最近の研究では、回転式NiTiファイルはしばしば象牙質に微細なひびを引き起こすことが示されていますが、ジェントルファイルでは不可能です。何千ものジェントルファイルを使った中で、私は2回しか(古いバージョン)破折していません。それは、どちらも乾燥した根管で使っていた時でした。どちらの場合も、破折したファイルは象牙質にねじ込まれないため、NiTiファイルと異なり、すぐに簡単に除去できました。軽量で人間工学的にバランスの取れたハンドピースは、とても使いやすいです。私はどの歯科治療でもマイクロスコープを使用し、一般に10倍の倍率で行っています。ジェントルファイルを使えば象牙質がどれだけきれいになったかがわかります。この効果は、実験室での研究において、スメア層の除去に優れていることも示しています。根充する前に、根管内に再度洗浄液を入れ、ジェントルファイルを使って1根管あたり約30秒間洗浄液を活性化させます。これによって残った象牙質の切削片やデブリなどが洗い流され、滑らかな根管壁になります。また、根管を約04テーパーに拡大します。臨床的にジェントルファイルを使っていた5年間で、再治療が必要な歯は1本しかありませんでした。それは洗浄が不十分であったのではないかと思います。その後再治療は成功し問題は起こりませんでした。高い成功率は洗浄の手順とジェントルファイルによる洗浄液活性化の結果であると私は信じています。
Dr. Nachum J Stone.
Voice09
エンド治療の95%において理想的で、大半の症例に適応できます
数週間使用して気づいた重要なことをお伝えします。手用ファイルで根管をプレパレーションするとき、根充の準備をし、ジェントルファイルで研磨し、根尖2~3mmに埋まっている壊死性歯髄組織を取り除きます。ジェントルファイルを使わなければ、その組織は根尖に埋まったままであることに気づきました。ジェントルファイルについて私が素晴らしいと感じていることは、我々が行っているエンド治療の95%において理想的であるということです。全ての複雑な症例にも適応すると言っているわけではありませんが、このコンセプトが大半の症例に適応できるということが素晴らしいことです。NiTiファイルで起こりやすい微小なひびができることがなく、約2%の根管に生じる石灰化でも通過することができ、湾曲部の2mmの象牙質を除去することで歯の構造を変化させることがありません。友人にもジェントルファイルを貸したところ、素晴らしい製品だと言っていました。ジェントルファイルは97%の症例で使用でき、シンプルで根充も素晴らしく、優れた結果が得られると思います。手用器具と回転器具の良さを兼ね備えています。ペッキングモーションの動きは手用ファイルを使った治療動作に似ています。また、フィードバックは手用ファイルに似ているか、それよりも優れています。これが、ジェントルファイルを使った私の感想です。タービンを持っている感覚で、動作は手用ファイルに似ています。歯科医は皆、回転式システムと言えば、NiTiのドリルを想像しています。この10年間、製造業界は手の動きに近づけようとしてきた。ジェントルファイルが最善の方法だと思います。
Dr. Ivan Rajevic, Slovania